食文化 パン

ヒネリのきいた形は、神に捧げる祈りの手
ブレッツェル Brezel

ドイツやオーストリアでは、ブレッツェルはベーカリーのシンボル。人々の日常生活には欠かせない存在です。
名前の由来は、ラテン語で「腕」を意味する「ブレッキオ」。諸説ありますが、ヒネリを聞かせた独特の形は、神に祈る修道僧の手を模したものと言われています。祈りの手なので、ブレッツェルの細い2本の腕が上向きにくるのが本来のポジション。キリスト教の関わりも深く、中世には僧侶が竿にブレッツェルをいくつも下げて、神様からの捧げものとして配っていたとか。その名残で、いまでもお祭りや祝い事などには欠かせないパンです。

燻したような独特の香りと、表面にまぶしたガリッと岩塩は、ビールのお供にぴったり。太い部分はもちもち、細い部分はカリカリッと、2つの触感が楽しめます。太い部分に切れ目を入れて、ハムや野菜を挟めばサンドイッチにも! 日本では見慣れないサンドイッチですが、現地では非常にポピュラーな食べ方です。